TFTは、先進国で食生活を改善するメニューを提案、販売し、1食売り上げるごとに20円ずつを発展途上国の子どもらの学校給食のために寄付する活動。先進国での1食が途上国の1食につながるという意味で「TABLE FOR TWO=2人分の食卓」という名がつけられた。学生の間でもTFT活動を行っている人は多く、「TFT-UA」という学生組織も存在する。

 ただ、TFTが盛んなのは関東で、関西ではそれほど認知度が高くない。NPO法人としてのTFT本部があるのも、TFT-UAの月に1回のミーティングが行われるのも東京。そこで、京大、京都外大、神戸大の学生が中心となり、「関西にもTFTを」という思いのもとTFT-UA関西支部を創設した。今回のサミットは、関西で活動する学生の交流を深め、関西にTFTを広めるきっかけとすることが狙いではあるが、同時にTFT-UA関西支部のキックオフという意味合いもある。

 プレゼンテーション形式の活動報告では、すでにTFTメニューを学内の食堂で導入している大学が発表した。総長に直談判した京大や、TFT本部の事務局長である小暮真久さんに密着したことがきっかけになった三重大など、実現に至るまでの経緯はさまざま。また、ゲストとして招かれた関東の学生は主にTFT本部やTFT-UAの状況を報告。参加者の興味が尽きることはなく、多くの質問が出た。

 その後は「関西でTFTを普及させるには」というテーマで、4つのグループに分かれてディスカッション、そしてその発表も行われた。冗談や笑い声が飛び出し、終始和やかな雰囲気で行われたサミットは、主催者の辰馬健太さん(神戸大・3年)の「盛り上げていきましょう」の言葉で締めくくった。

 サミットを終え、辰馬さんは「ここに集まった人たちとは同じものを感じる。これからが楽しみ」と話した。

(関連記事=「関西にTFTを広める第一歩に 『TABLE FOR TWO」第1回学生サミットin KANSAI』神戸大学ニュースネット委員会http://home.kobe-u.com/top/newsnet/)