内規満たさず博士号授与
問題となったのは、今年9月7日に行われた教授会での審査。工学研究科の内規では、学位論文審査委員は「教授2人以上を含む同研究科の教授又は准教授3人以上をもって組織」しなければならない。しかし今回の場合、同研究科の教授2人と他研究科の教授1人が審査した。その後、9月25日に行われた選考会議でも主査が内規違反に気づかず、学生2人には学位が授与された。10月末に研究科内で調査した結果、ミスに気付いたという。
このようなミスが生じたことの背景には、2007年に同研究科が改組されたことが挙げられる。改組以前は審査委員に他研究科の教授が1人含まれていてもよかったが、今回の学生2人は改組後に博士課程に入学しているため、改組後の内規を適用しなければならなかった。また、2人が早期修了(9月25日付修了)予定であったことも原因と考えられる。森本政之工学研究科長は「今後はチェックを厳しくしていく」と話した。
再審議は12月11日に行われる予定。
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