【連載】湖国路を、駆ける(1)
昨年の本選では関西15位。繰り上げスタートになり、白色のたすきでゴールする屈辱を味わった。2年ぶりに出場した9月の予選会では、同志社に続いて2位で通過。本選出場予定のメンバーが安定した走りを見せるなど収穫もあった。
本選ではエースの山西大を中心に、主将の三輪、ベテランの天野がチームをけん引する。そして今年は、4人の1年生がメンバー入り。中でも山西大の弟、山西琢と山根は5000メートルで14分台の記録を10月にマーク。1万メートル初レースとなった9月の予選会でも31分台を出すなど安定感を見せた。「今までになく(戦力が)そろっている」と山西大。エントリーしている13人のうち4人が5000メートル14分台。平均タイムも約15分28秒と昨年より16 秒近く向上している。春先のトラックシーズンで成績が残せなかった選手も、夏の合宿を経て調子が上向いた。半数近くの選手が9、10月に自己ベストを出すなど、チーム全体の底上げが実ったといえる。
神戸大は監督もコーチも練習には参加しない。練習メニューや部の運営のほとんどが学生に委ねられている。「監督がいない分、みんなで言い合って(メニューを)決める。チームで向かえるやりがいがある」と三輪。本選に向けて、選手のコンディションをいかに高めるかに気を配っている。
例年になく、戦力が充実している神戸大。全員の力がかみ合えば、入賞も狙える位置にいる。だが、「(チームの)雰囲気が良くなっている分、甘くなっているかもしれない。シード権獲得は甘くない」と三輪は気を引き締める。まずは2年ぶりのシード権、そして湖国路での最高順位(関西9位)更新を狙う。
●2009びわ湖大学駅伝(11月21日・滋賀県西浅井町役場前~膳所城跡公園 8区間83.4キロ)
神戸大エントリーリスト(◎は主将、記録は今季の5000メートル)
◎三輪樹生(3年) 15分16秒25
天野達郎(M1) 14分55秒61
境芳樹(M1) 15分24秒9
福本俊明(M1) 15分59秒47
種本純(4年) 16分13秒2
巌和隆(3年) 15分53秒50
岡伸樹(3年) 15分42秒51
斎藤優太(3年) 16分5秒2
山西大貴(3年) 14分47秒4
東達也(1年) 15分50秒96
黒島康平(1年) 15分12秒30
山西琢文(1年) 14分55秒1
山根大志(1年) 14分48秒72
※本連載では、11月21日に行われる「2009びわ湖大学駅伝」に出場する7つの加盟大を紹介します。昨年の成績で下位のチームから順に不定期で掲載する予定です。連載に関するご意見、ご感想などはinfo@unn-news.comまで。
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