前節の敗戦で5連敗となり、自動降格圏に沈んだ立命。得点力不足が課題だったが、今節の試合ではそのうっぷんを晴らすかのようなゴールラッシュを見せた。

 前半3分に早々と失点。出だしは最悪だったが、その後前半25分にPKを獲得。さらにその判定に異議を唱えた近大のDF岡本(3年)が2枚目のイエローカードを受け、退場。そのPKは外してしまうも、第7節の関学戦と同じように早い時間に数的有利になった。そして30分。右サイドからのクロスのこぼれ球をFW藤田(1年)が豪快に蹴り込み、同点に追いつく。久々の得点に選手たちは喜びを爆発させた。前半はその1点のみに終わり、1-1で折り返した。

 後半は完全に立命ペース。後半から出場の伊藤がすぐに結果を出した。後半10分に藤田からのパスを受け、勝ち越しゴール。その後も立命は伊藤が後半19分にゴールを決めるなど、後半のだけで6点を奪った。相手が10人だったことを考慮しても、4試合連続無得点のチームとは思えない攻撃を見せ、大勝した。

 試合後米田監督は「意志統一をはかってきた彼らの努力のおかげ」と選手たちを誉めた。試合中も声を掛け合い、チームの士気を上げようとする姿が見られた。連敗を5で止め、大きな勝利を上げた立命。残り2試合、チーム一丸となって残留を目指す。

●2008年度関西学生サッカー後期リーグ第9節(11月16日・山城総合運動公園太陽が丘球技場B)
立命 7 1-1 1 近大
     6-0
【立命】藤田(前半30分)、伊藤4(後半10分、19分、34分、35分)、内藤(後半25分)、篠原(後半44分)
【近大】金田(前半3分)