最近3節は、人とボールが動く、関大のサッカーが試合を通してできていた。だが、今節は違った。相手のプレスの速さに苦しめられ、前半はたったの1度しかチャンスらしいチャンスはなかった。パスミスが多く、ボールを前に運ぶことができなかった。

 だが、こういう状況でも関大はワンチャンスをしっかりものにした。前半31分、MF藤澤(2年)がサイドからドリブルで中央に切り込みFW佐藤(3年)へ。佐藤からフリーで待っていたMF稲垣(4年)に渡り、落ち着いて先制点を挙げた。「自主練習をやっていた成果がでた」(稲垣)。関大が先制するも、両チーム膠着状態が続き、関大はシュート2本しか放てず、前半を終えた。

 後半も、関大は早いプレスに苦しみ、球際でも勝てず、徐々に大院大がペースを握りだす。すると、後半9分にシュート性のクロスをFW岡村(3年)に押し込まれ同点とされた。ペースが悪い関大は、選手交代で流れを変えようとするも、うまくいかず試合終了。「相手が出てきたので、空いたスペースを突きたかった」(MF大屋、4年 )。速いプレスに対応するために、今週は狭いエリアでの練習をしていたが、攻撃に生かすことができず悔しがっていた。

 次節の相手はびわこ成蹊大。内容も大事だが、優勝するには勝つしかない関大にとって、今後を左右する大事な試合となりそうだ。
 

 

●2008年度関西学生サッカー後期リーグ第6節(10月25日・鶴見緑地球技場)

 

関大 1 1-0 0

大院大

0-1
稲垣(前半31分)
 
得点者

岡村(後半9分)