文科省から厳重注意
同大によると、今回問題となった実験は2件。1つはマウスの大腸に、軽度の炎症を引き起こす、遺伝子を組み換えた微生物を注射するもので平成19年2月から平成20年1月まで行われていた。もう1つは風邪を引き起こすウイルスの一種を身体外の細胞に移植するもので平成18年11月から12月まで行われていた。どちらも遺伝子組み換え生物の拡散防止措置として事前に同省大臣の認可が必要だったが、同省に届け出のないまま実験を実施したことで2研究グループは厳重注意を受けた。同大によると、必要な拡散防止策はとられており、実験の安全性自体に問題はないという。 今回の問題について神戸大の野上智行学長は談話を発表しており、「学内の実験管理者や責任者に更なる注意喚起を促すとともに、より適切な管理体制の構築を進めるなど、社会に対する責任を果たせるよう努力していきたい」としている。
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