目指す進路は西にある
大学への入学希望者総数が入学定員総数を下回り大学全入時代と言われる現在、各大学は生き残りをかけて独自のサポート体制を整え、他大学との差別化をいかに図るかが求められている。4大学の学長らは自校の個性や魅力、充実した教育体制などを力強くアピール。人間味溢れる学長らの語り口と、教育へかける思いに、来場した受験生やその保護者らは時折メモを取りながら熱心に耳を傾けていた。 司会者からの「大学の基礎力である教育力についてどのようにとらえるか」という質問に対し、4大学の学長らは自校の取り組みと、目指す人間像をそれぞれ挙げた。河田悌一・関大学長は「自己形成と自己実現を4年間の大学教育を通して促す」。杉原左右一・関学学長は「学生が様々な分野に幅広い興味を抱くような仕掛けを大学が提供することで、国際社会で通用する人間に」。八田英二・同志社学長は「生き抜く力と専門知識を身につけ、「志」を持った人間を目指す」。川口清史・立命学長は「時代に合わせたイノベーション力を身につけ、グローバルな人間を育てたい」。 これからの社会を担う人材を育成するという重要な役割を持つ大学。学生生活の間に何を身につけさせ、社会に送り出すのか。それぞれの学長は目指す人間像には、各大学のカラーを押し出した。 京都から参加した関大進学を希望する男子高校3年生は、「学長が語る教育方針と、自分の受けたいと思っている教育とが合致していることを再確認した。目指している大学は間違いなかった」と満足げな表情で話した。
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