相手にFKを決められ先制された関学は、前半44分、FW桑原(4年)の角度のないところからのシュートで同点に追いつく。そのまま折り返し迎えた後半、何度もチャンスを作ったが決めきれず、追加点を奪えない。時間だけが過ぎ、試合は後半ロスタイムを迎えようとしていた。

 「引き分けで終わってしまうのか、というのはあった」とMF小関主将(4年)が話すように、誰もがそう思い始めていた。そんな試合を勝利に導いたのは、1年生のエースFW阿部(1年)だった。後半44分、阿部は相手DFがGKに戻そうとしたボールに反応し、ふわりと浮かせたシュートを放った。阿部のシュートは、慌てて飛び出したGKの頭上を越えていきゴールへ。カバーに入った相手DFが必死にクリアするも、ゴールラインを割っていたとされ判定はゴール。好調をキープするFW2人のゴールで関学は2-1と勝利し、勝ち点3を手にした。

 次節の相手は、今年度2戦2勝と相性の良い同志社だ。「ボールを持ったら仕掛けていき、相手に嫌がられる存在になりたい」(阿部)。次節に向けて、頼れる1年生エースは力強く話した。

●2008年度関西学生サッカー後期リーグ第2節(9月27日・舞洲運動広場)
 

関学 2 1-1 1

近大

1-0

桑原(前半44分)

阿部(後半44分)
 

得点者

枝本(前半35分)