王者の意地 関学が同志社を振り切る
ピピー。主審の笛が鋭く空に響いた。第4Q14分、MF阿部(4年)が勝ち越しショット。関学ベンチが喜びを爆発させた。
「接戦になるのは予想していた」と阿部。先制した関学だったが、第2Qに逆転される苦しい展開だった。持ち味の速攻も単発のみ。ピッチを広く使い、惜しみなく走り続ける同志社相手に、我慢のゲーム展開だった。第4Q、やっとのことで突き放し、試合終了のホイッスルを聞いた。
「先制してから受け身になってしまった。まだまだチームは発展途上」とキャプテンのMF中原(4年)。勝ちはしたものの、表情からは疲労感が拭えない。ディフェンディングチャンピオンとしての意地。ただそれだけがチームを突き動かしていた。「まだリーグ戦は続く。奢ることなく、常に挑戦者の気持ちで戦う」(中原)。全ては2年連続の歓喜のために。関学は止まることなく歩みを進める。
〇敗れた同志社の主将、AT三橋(4年)
「この試合に全てを賭けていたのに…。悔しいの一言。最後の気持ちの部分で劣っていたのかなと思う。ファイナル3でリベンジしたい」
●2008年度関西学生ラクロスリーグ男子(9月15日・鶴見緑地球技場)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
関学 | 2 | 2 | 2 | 3 | 9 |
同志社 | 2 | 2 | 2 | 1 | 7 |
【関 学】森山、廣田、木下4、中原、阿部、赤堀
【同志社】吉田、中井、木田2、三橋2、鎌田
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