商店街が「美術館」に
「商店街を美術館にしよう」。メインテーマの通り、商店街のあちこちに絵が飾られた。
アートジャックは今年で4回目の開催となる。地域と密着したこのイベントは、商店街に大学生など若い世代を呼ぶことに一役買っている。実行委員長の神原正弥さん(関大大学院外国語教育研究科・1年)は、「アートジャックが行われる期間中は商店街も賑わっていてお店の方々にも喜ばれている」と話した。これまでのアートジャックは使用するスペースが狭く、みこしやねぶたなど、盛り上がりを一点に集中させていくパフォーマンスが続いていた。この4年目で商店街全体を広く使った展示という形へと変化を遂げた。その表れが今年のメインテーマとなっている。今年はより絵を重視し、じっくり絵を見てもらえる展覧会という会場作りとなった。
オープニングイベントのライブアートに登場し、観衆をわかせたのは中井宏樹さん(大市大卒)。中井さんは黒一色で絵を描きはじめ、当初灰色などの暗いモノトーンを重ねた作品を描いていたが、最後にほうきを取り出し、大きく振るってピンク色を散らしてみせた。書道家の武田双雲の書をイメージして梅の花を描いた、という中井さんは「ライブアートは時間が短く、描いたものすべてが意味のある線になるのが理想だが、そう上手くはいかない。音楽と動きと、綿密に計算しなければならない」とその難しさを語った。
他にも、巨大な地上絵の展示やネイルアート、似顔絵作成から、かき氷早食い大会や腕相撲大会まで、幅広く楽しめるイベントが予定されている。
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