「みなさんにとってこのKBCC’08が最高の『きっかけ』となるように、本気でお手伝いします」という代表の森悠生さん(神戸大・3年)の挨拶から始まった第3回KBCC’08。阪大や神戸大など、関西圏の8大学から合計53名の学生がエントリーした。開会式の後、第一回目となる勉強会が開かれた。
 
 参加者は、現状を分析し、情報を整理するために役立つ「ケース分析」の基礎レクチャーを受けた後、実際のビジネスケースを想定し設定された「カップ焼きそば市場において、日清食品が中期的に自社シェアを広げることができる新ブランドを確立するための第一歩となる商品を提案せよ」という課題についてグループで話し合った。先ほどの勉強会で得たケース分析の知識を積極的に活用し、企業活動ををCompany(自社分析)、Competitor(競合分析)、Customer(顧客分析)、Channel(チャンネル)の4つのCの視点から分析し、話し合いをスムーズに進めるグループが数多く見られた
 
 友達からKBCC’08について話を聞き、参加した松田さん(神戸大経営・1年)は「こうしたビジネスコンテストに参加したのは初めてだったので、最初は何を話せばよいのかわからなかったが、レクチャーがあったので(課題に)とっつきやすかった」と話した。
 
 昨年KBCC’07に参加した友人に勧められ今回参加を決めた古田さん(阪大大学院経済研究科・1年)は「様々な学部、学科、学年の人たちと話し合うことで自分とは異なる視点が出てきて刺激的だった。このKBCC’08を通して、今の自分に足りないところをみつけるのが目標」と語り、「チームの目標としては優勝かな」と笑顔で付け加えた。
 
 神戸大のKBCC(関西ビジネスケースコンペティション)が主催するこのコンペティションは今年で3回目を数え、毎年徐々に規模拡大を続けて来た。今年はネスレコンフェクショナリー株式会社の特別協賛を得ており、10月19日に行われる決勝戦を勝ち抜き、優勝したチームの提案したプランは、同社で全国展開を視野に入れた採用を予定しているという。