後半31分。FW三好(阪大外国語学部・4年)が4点目を決めると、 選手たちは勝利を確信した。

 「ここまで来るのに苦労した」と主将の岡田は声を震わせた。

 前半は阪大に主導権を握られ、何度もコーナーキックを与えた。それでも、阪大外国語学部は再三のピンチをしのぎ、反撃へとつなげた。

 先制点を決めたのも三好だった。MF山本からのパスに飛び出し、シュート。先制点を取れたのは大きかった」と2得点1アシストの三好は大活躍を見せた。

 阪大外国語学部サッカー部が正式に発足したのは今年の春。旧大阪外国語大学サッカー部は大学統合に先駆けて2007年春に阪大サッカー部と合併した。しかし、旧大阪外国語大学サッカー部から阪大サッカー部の練習に参加したのは1、2人だけだった。

 岡田主将も一度は練習に参加した。だが、自分たちがやってきたプレースタイルとは違う。なにより、「2006年度に大阪外国語学部として3部で優勝した時の気持ちが忘れられなかった」。そこから岡田はサッカー同好会を発足。選手たちを再び呼び戻し、勧誘のビラを配るなどチームを一からスタートさせ、今春、部に昇格した。

 決勝では強豪の大教大が相手。「少しでも自分らしさを出したい」と岡田主将。阪大外国語学部はチャレンジャーの気持ちでぶつかりにいく。

●第46回近畿地区国立大学体育大会準決勝(8月18日・山城総合運動公園)
 

阪大外国語学部 4 2-0 0

阪大

2-0
  得点者