エース西田が決勝弾
「よく決めてくれた」。須佐監督が手放しでエースを褒めた。後半42分、FW西田主将が執念の決勝弾。エースの一発で、阪南大がファイナル進出を決めた。
その3分前だ。1点リード、試合も終盤。阪南大が決勝進出を掴みかけていた。だが、まさかの同点弾を喫してしまう。
喜ぶ中京大、ざわめく観客席。だがピッチの上の選手らは、至って冷静だった。「落ち込むとかはなかった。切り替えられた」。西田が話す。
MF東が右サイドを切り裂く。3度切り返し、DFをかわすとゴール前にパス。「触れないと思った」(西田)。目一杯伸ばした足の先が、ボールを捉えた。2-1。粘る中京大を振り切り、決勝進出だ。
「絶対にうちの方が上だと思っていた」と須佐監督。自信が落ち着いた試合運びに繋がった。決勝の相手は関西選手権決勝と同じ、大体大。「相手は関係ない。なんとしてでもタイトルを獲る」。指揮官が意気込む。「応援してくれている人のためにも」と西田。
公式戦連勝記録は15に伸びた。16連勝は、聖地長居スタジアムで決めてみせる。栄光のトロフィーと共に。
●2008年度総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝(7月10日・大阪長居第2陸上競技場)
阪南大 | 2 | 1-0 | 1 |
中京大 |
1-1 | ||||
中濱 西田 |
得点者 |
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