勢いに乗り切れなかった。最大で21点差をつけられていたが、第3QにQB桐原からWR中村へ2本のTDパスが成功。一時は11点差まで迫った。だが、第4Q2分に桐原からのパスをRB上田がファンブル。日大にボールを抑えられ攻撃権を奪われると、TDにつなげられ京大は力尽きた。

 「あれは避けられたものだった」。猛追の好機を逸し、桐原はうなだれた。

 前半の失点もミスが原因だった。タックルミスや被ンターセプト、ファンブルから第2Q序盤までに3本のTDを許した。それでも、後半になると京大は攻守に適応。一回り体が大きい日大DLに対して桐原は中村やWR吉村へパスを投げ分け、課題のパスで208ヤードを獲得した。

 水野監督は「ミスがなければ、面白い展開にもっていけた。もうちょっとやれば、面白くなる」と手ごたえをつかんだ様子。一方で、この日2本のTDを決めた中村は「前半が悔やんでも悔やみきれない」と肩を落とした。

 春季の公式戦はこの試合で最後。強豪の、立命、鹿島、日大相手に善戦こそしたが、2勝3敗という結果に「10年負け続けているこの事実を覆すほどの大きな変化はまだ起こせていない」と主将の落合は厳しい表情で話した。

●交流戦(6月28日・エキスポフラッシュフィールド)
 

  1Q 2Q 3Q 4Q
京大 0 3 14 0 17
日大 7 14 7 7 35