両手を天に突き上げ、ピッチに滑り込んだ。ピッチに寝転んで、天を見上げた。決勝ゴールの余韻を楽しんだ。「いつもはあんなんしないんですけど」。金園が照れながら、自らのゴールパフォーマンスを振り返った。

 昨季リーグ2位の関大が、昇格組の大教大に苦しんだ。一時は一方的に攻められ、後半には逆転も許した。「負けるかと思って半泣きになった」(金園)。開幕戦で立命を圧倒した関大の姿が、今日はどこにもなかった。「今日は勝ち点3を取れただけ」(大家主将・4年)。苦しいゲームでも結果を出すのが、関大の強さたる所以か。

 ノロウイルスに感染し、練習に合流したのは4月2日。コンディションもままならない中フル出場を果たし、決勝ゴールを含む1ゴール2アシストの大活躍。「かなりきつかったです」。そう話す金園だが、その表情は充実感で満ちあふれていた。

 「相手がものすごく頑張る良いチームだった」。島岡コーチが、大教大を手放しで褒めた。どんどんプレスをかけてくる相手に対して、「慎重になりすぎて受身に回ってしまった」と話す。それでも、「サッカーは90分間通してやるもの。その意味ではきっちり結果を出せた」と手応えを掴んだようだ。苦しみつつも初白星を手にした関大、次節は内容でも勝利してみせる。

●2008年度関西学生サッカーリーグ第2節(4月12日・山城総合運動公園太陽が丘陸上競技場)
 

関大 3 1-0 2

大教大

2-2

稲垣(前半38分)

藤澤(後半34分)

金園(後半40分)

得点者

森原(後半3分、9分)