前半12分、DF前野(2年)のパスに上手く反応したFW宮尾(4年)の鮮やかな先制弾がゴールネットを揺らした。自身の利き足ではない左足のシュートに「イメージ通りだった」と振り返る。

 前半を1-0で折り返し、続く後半。京産の積極的な攻撃に対し、立命は安定した守備を見せ、相手にシュートを蹴らせない。両者共に譲らず、一進一退の攻防が続いた。しかしその均衡が破られたのは後半30分、メンバー交代で投入されたばかりのFW宮脇(京産大・4年)に痛恨の同点ゴールを許してしまった。その後、立命は果敢な攻撃で何度もゴールチャンスを作り出すが、得点には結びつかず勝負は延長戦にもつれ込んだ。

 延長戦も攻めの姿勢を貫き、何度も相手ゴールを脅かす。そして延長後半5分、ペナルティエリア内で倒されPKを獲得。山口(MF・4年)が落ち着いてゴールを決め、これが決勝点となり、勝利を収めた。試合後、監督は「厳しい試合になったが、こういう試合を経験できたことがリーグ戦にも生かされる。決勝ではしっかりと仕掛けていくサッカーをしたい」と話した。

●第58回京都学生サッカー選手権大会準決勝(3月27日・西京極補助陸上競技場で)
 

立命 2 1-0 1

京産大

0-1
0-0(ex1)
1-0(ex2)

宮尾(12分)

山口(120分=PK)
 

得点者

宮脇(75分)