日本の食を脅かしている今事件。現在、「天洋食品」製の食品の輸入販売を請け負っている日本の各食品会社は回収を行い、消費者に対して使用停止をよびかけている。UNNは、UNNに加盟する大学(神戸大、同志社、立命、関学、阪大、関大、神戸女院大、京女大、京大)および大学生協を対象として「天洋食品」製の食品使用状況の調査を実施した。

 神戸大生協は、問題となっている冷凍ギョーザの使用はなかったが、「天洋食品」製の食品「ジェイティフーズ:ミルフィーユポークカツ」をランチメニューの一部に使用していたことがわかり、使用中止したことを1月31日付で発表。関学生協でも冷凍ギョーザの使用は確認されず、神戸大生協と同じ食品を過去に仕入れたことがあるが、現在はメニュー、在庫が存在していないという。

 同志社、立命、京大の各生協でも冷凍ギョーザの使用は確認されなかったが、「天洋食品」製の食品を取り扱う株式会社西食産業と1月30日まで取引をしていたことがわかった。
 京都、奈良、滋賀の19の大学生協で組織されている「大学生協京都事業連合」は1月31日、京都府立大の生協食堂で、同社から仕入れている「天洋食品」製の食品「とんとろ炭火焼串」が食材台帳では製造工場が別名となっており、製造元が正しく表示されていない疑いがあることを発表。同連合は加盟する大学生協に安全性が確かめられるまで同社の製品を全面的に取り扱うことのないよう呼びかけている。
 これを受けて、同連合に加盟している同志社、立命、京大生協は同日、同社との取引停止を決定した。

 阪大、関大、神戸女院大、京女大では「天洋食品」製の食品は確認されなかったが、神戸女院大では今後中国製の冷凍加工品を一切取り扱わないこととした。
(最終更新・2月7日午前6時 編集部入力)