主催はマナカナが所属している、関学社会学部の難波功士ゼミ。ゼミ生らは当日の会場の整理からグッズ販売など裏方の仕事もこなした。

 イベントでは今月30日発売の新曲を含む6曲を熱唱。曲の合間にはゼミ生らが制作した2人の大学生活のショット満載のスライドショーやビデオレターも披露され、彼女らが一般の学生同様に楽しく過ごす様子に、会場は温かい雰囲気に包まれた。

 ビデオレターの上映中、難波教授の「マナカナはゼミの度にここぞとばかりに喋っていく」というコメントにマナカナは顔を見合わせ大笑い。2人はバレーボール大会を企画するなどゼミに非常に積極的であったエピソードも紹介された。
スペシャルゲストとして関学の応援団が駆けつけた。2人は目の前で繰り広げられる演舞に顔をほころばせ大喜び。
 イベントの最後にはゼミのメンバーらが登場。長谷川慶太さん(関学・4年)がマナカナのファーストシングルをアレンジした曲をピアノでソロ演奏し、自作の楽譜などをプレゼント。2人は「お世話になった関学、ゼミ、ファンのみなさんにいい思い出を、と思って始まったイベントだったけれど、逆に自分がたくさんのプレゼントをもらえた。本当に感激」と、涙を浮かべ声を詰まらせた。

 イベントには一般の観客以外に学内の友人も多数来場しており、二ノ方克俊さん(関学・4年)は「今日の2人は芸能人らしかった。いつもはどこにでもいる大学生なのに」と2人の普段とは違った一面に、笑って話した。

 終演後、2人は「関学ではみんな私たちを特別扱いせず接してくれた。仕事のために追試、というのも駄目で語学の単位を落としたことも」、「中芝(関学中央にある芝生)は思い出の場所」と関学生ならではの裏話も披露した。
 「小学校から学業と仕事を両立させてきたが、卒業後はその柱のうち片方がなくなるので少し不安だった。でも今回のイベントのおかげでいいスタートが切れそう」と話した彼女たちの表情は、関学で過ごした学生生活への満足感と卒業後の期待感に満ちていた。