指名に安堵 関学の宮西
「選ばれるのか。という不安があった-」ドラフト会議が始まってから1時間20分、選択会議は3順目に突入し、ついにその瞬間がやって来た。電話を置いた清水監督が指名を報告。北海道日本ハム・宮西尚生誕生の瞬間だ。「率直にうれしい。ファイターズは日本一にもなったすごくいいチーム」。
宮西は市立尼崎高校から関学に入学。1年秋にデビューし、2年春には48回1/3イニング連続無失点の記録を樹立。関学のエースとして4年間で通算19勝をマークした。その左腕から繰り出されるMAX147キロのストレートは球持ちもよく、威力十分。加えて切れのあるスライダーにカーブなどを織り交ぜたピッチングが持ち味。278回と2/3イニングを投げてイニング超の291もの三振を奪ったドクターKだ。
大学では先発を任されることが多かった宮西だが「(先発に対するこだわりは)あるが、自分が活躍できる場所で一生懸命やりたい」。さらに「(1年目は)タイトルとかいうような大きな目標はない。とにかく一軍で投げること、そしてゆくゆくはタイトルを-」とプロでの活躍に意欲を見せた。ファイターズ投手陣はダルビッシュを中心にリーグ屈指の実力を誇るが「自信はある、1人ずつ追い抜く」。関西No.1左腕が、ファイターズ投手陣に殴り込みをかける。
目標とする選手は横浜・工藤投手と巨人・金刃投手。とくに金刃は高校時代の先輩であり、今でもよく共に汗を流す憧れの存在。プロで対戦したい投手のことを聞かれると真っ先に金刃の名前を挙げた。ファイターズは金刃のいるジャイアンツとは別のリーグ。対戦するには交流戦か日本シリーズしかないが「できれば最高の舞台、日本シリーズで-」舞台を大学からプロの世界に移し、宮西の挑戦が始まる。
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