第5節終了時点で5位につけていた同志社と、3位につけていた桃学大。注目の上位対決で、勝ち点3を手にしたのは同志社だった。
 「嬉しいというより、ほっとした」とFW飯島が振り返った先制点。待望のゴールが生まれたのは、後半に入ってからのことだった。
 前半は、終始桃学大ペースで試合が進んだ。同志社は、MF楠神のドリブルやFW岡のポストプレーからゴールをうかがうも、FWと中盤の動きが合わず、決定機を作れない。逆に、桃学大の組織的なカウンター攻撃が同志社に牙をむく。同志社にとって、この前半は、「なんとか守りきれた」(楠神)45分間にしか過ぎなかった。
 ハーフタイムに、「攻撃をもっとしっかり組み立てよう」(飯島)と話し合い、臨んだ後半、ついに試合が動く。後半7分、積極的なプレスから奪ったボールを左サイドに展開。ボールを受けたDF林が相手陣内をえぐり、ゴール前にマイナスのクロスを入れる。これを飯島がダイレクトで右足を振りぬき、同志社先制。さらに、後半14分には、相手CKのクリアボールを受けた楠神が、高速ドリブルで相手PA内に侵入、ファールを受け、PKを奪取。これを楠神自らが決め、スコアは2-0に。試合終盤の相手のパワープレーにも屈さず、同志社が2点のリードを守りきった。
 同日行われた試合で関西大が敗れたため、同志社はこれで3位に浮上。秋季リーグは残り3節。「まだまだ試合内容が良くないし、個人としてももっとやっていかないと」と楠神は勝って兜の緒を締めた。

●関西学生サッカーリーグ1部第6節(11月4日・大阪長居第2陸上競技場)
 

同志社 2 0-0 0

桃山学大

2-0

FW飯島

MF楠神=PK

得点者