今回、UNNが取材したのは神戸大、同志社、立命、関学、阪大、関大、神女大、京女大、京大の9大学。このうち、神戸大、立命、関大の3大学で、それぞれ1人、2人、2人の感染者が確認されている。また、阪大では2人の学生に感染の疑いがあり、「現在検査中」だという。京大でも、大学コンソーシアム京都の単位互換制度を利用して同大の講義を受講している他大生1人が感染していたことがわかった。麻疹の感染拡大による休校の可能性については、「今後の状況次第」とする大学がほとんどだった。
 各大学はHPや学内の掲示板などで学生らに対し、原因不明な場合でも発熱があれば来学せず、まず医療機関の診断を受けることや麻疹のワクチンを受けること、人の集まる場所は極力避け、うがい、手洗いを徹底することなどを呼びかけている。また、麻疹が原因で大学を休む学生に対し、特別な配慮を行う大学もある。立命では、欠席期間中の出席、レポート、小テストなどに関して、「欠席が不利にならないよう配慮をします」としている。
 麻疹は麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症で、空気感染するのが特徴。また、感染力がとても強く、免疫を持たない人が感染した場合、ほぼ100%が発病する。つまり、1人が発症するとその人が感染源となり、大学の教室などの密室での集団感染に繋がる危険性がある。今後も、個々人が注意することが必要だ。
(5月25日現在)