同志社はFW戦で優位に立ち、14点をリードして前半を折り返す。後半に入ると4分にPR大槻、7分にHO太田、と立て続けにFWがトライを奪う。また、菊武・宇薄の両WTBが巧みなステップで相手を抜き去るなどBK陣も活躍し、結局54-10で関学を圧倒した。

 試合後、中尾監督は「ボールを出すリズムが一定で、FWの流れが単調になりすぎた。ミスや反則が多く、プレーが雑だった。(選手間の)コミュニケーションも足りない」と、反省点を挙げた。また、同志社と同じく開幕2連勝を飾った大体大について、「仕上がりがいい。今一番強いのではないか」と警戒した。

 近鉄花園ラグビー場ではもう一試合、大体大―立命戦も行われた。序盤、立命は大体大にディフェンスの裏へ巧みにキックを蹴られ、そのボールを押さえられるパターンで2トライを奪われる。その後も、大体大の激しく、立ってボールを繋ぐラグビーの前に立命は防戦一方となる。強風の影響もあってかSO高山らのキックが精度を欠き、攻めてもFWの集散が遅く、ミスや反則を犯してボールを失うなど立命は有効な攻撃をすることができない。試合は終始、大体大のペースで進み、立命はノートライに抑えられ3―48で完敗した。

 試合後、藤本主将(立命)は「こんな試合をしてしまって情けない。しっかり仕事ができなかったFWのせいで負けた。先週の同志社戦で良い試合ができたことが慢心に繋がった」と無念の表情を浮かべた。