男子学生(19)は7月10日夜、千里山キャンパスにある学術研究会哲学研究部の部室で午後8時頃から友人2人とジェンガとよばれるゲームをして遊んでいた。その罰ゲームで自ら所持していたマジックマッシュルームと呼ばれるキノコの粉末を飲んだとされる。男子学生は一時意識を失ったが、回復し歩ける状態になったため、服用2時間後友人の下宿に向かい、引き続き介抱されていた。その後、友人らが目を離したすきにマンションの4階の廊下から飛び降りたという。
 男子学生は哲学研究部の登録部員ではなかったが、共に遊んでいた2人の友人が哲学研究部員であったため、日頃から頻繁に部室に出入りしていたという。男子学生の単位取得状況は平均的で、問題などは報告されていない。
 12日正午頃に、大学側は一緒にいた友人を含めた哲学研究部部員(就職活動中の部員を除く)に事情を聞いているが、友人2人に対する個別の調査は行っておらず、今後、警察の薬物鑑定の結果などで必要があれば話を聞くとしている。事件の全容は明らかになっておらず、警察とともに調査をすすめている段階だ。7月末をめどに、大学公認の約100団体に薬物使用についての聞き取り調査などを行なう。
 大学側は、12日付で学内の掲示板とホームページに事件に関する学生向けの告示を発表。今後、入学時に新入生配布するハンドブックへの注意書きの記載や、啓発行事や講演会の開催、部活の顧問や主将・主務へのアドバイスなど再発防止を行うとしている。